医薬品CROと医療機器CROの違いについて解説します。CROには、製薬会社や医療機器メーカーに代わって、医薬品・医療機器の開発段階の書類、治験、市販後調査などにトータルで対応している企業も。それぞれの業務や依頼するメリットなどについて説明します。
CROは開発業務受託機関のことであり、狭義では医薬品開発段階での治験や市販後の臨床試験などに関わる業務の一部を製薬会社に代わって代行したり、支援したりする企業を指すものです。一方、広義では、医薬品だけでなく医療機器の開発業務を受託する企業のことも意味するため、医薬品CROと医療機器CROに区別されることもあります。
医薬品CROは、製薬会社から依頼を受けて、医薬品の有効性や安全性を確かめる治験などを代行する企業です。新薬の実用化には、多大な労力と時間を要しますが、医薬品CROは、開発のスピードや品質を高めるために、さまざまな業務の代行・支援に対応しています。
医薬品CROの業務範囲は各CROによって異なるため、その範囲は極めて広いものです。基本業務としては以下のようなものがあげられます。
医療機器CROは、医療機器メーカーから依頼を受けて、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保などに関する業務を代行する企業です。医療機器は不具合により、人体に大きなリスクを与える可能性があり、厳しい認証・承認制度をクリアしなければならないため、それらのプロセスをトータルでサポートする医療機器CROもあります。
医療機器CROの業務範囲は各CROによって異なり、その範囲も広いものです。CROによって対応できる業務には違いがあります。想定される医療機器CROの業務内容は以下のとおりです。
専門家による適切なアドバイス、スムーズな申請・認証・承認作業、人的リソースの確保など、CROにはさまざまなメリットがあります。
このサイトでは、医療機器の開発を支援するCROを掲載。TOPページでは開発したい医療機器や製品別におすすめの医療機器のCROを紹介しています。
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【このサイトに掲載する会社の選定条件】
2023年2月7日時点、「医療機器 CRO」とGoogle検索して表示された企業、および一般社団法人日本CRO協会の会員企業の中から医療機器向けのCROとしてサービスを提供している22社を掲載しています。
【3選に掲載する会社の選定条件】
22社の公式HPを調査し、以下の条件で3社を選出しました。実績・種類はすべて2023年4月時点のものです。
マイクロン…SaMDの実績(40件)が最も多い。
シミック…第一種製造販売業許可(許可番号:13B1X10146)を取得しており、受託開発した医療機器の種類が最も多い。
IQVIAサービシーズジャパン…再生医療分野において166以上の試験、6,600例以上の実績があり最も多い。