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CROの医療機器の開発支援を解説

目次

医療機器CROは、どのような開発支援を行っているのでしょうか。医療機器開発の工程と、CROの関わり、医療機器CROに依頼することのメリットと、CROに期待されていること、などについてまとめています。

医療機器開発の流れと
CROの関わり

医療機器開発の工程は各社さまざまですが、基本的には以下のような流れで進みます。

  1. 開発・設計
  2. 臨床試験・非臨床試験(動物試験・性能試験等)
  3. 薬事承認・認証申請
  4. 保険適用申請
  5. 市販後調査

それぞれの工程で、医療機器CROがどのような開発支援を行っているのかを詳しく見ていきましょう。

開発・設計

  • 開発前薬事コンサルティング(医療機器への該当性、設計開発のインプット等)
  • 当局相談コンサルティング

臨床試験・非臨床試験
(動物試験・性能試験等)

  • 薬事コンサルティング(診療試験の要否、申請区分等)
  • 当局相談コンサルティング
  • 臨床試験に必要な書類作成

薬事承認・認証申請

  • 業態関連サポート(業許可申請書、QMS体制構築等)
  • 申請に必要な書類の作成
  • 審査機関からの紹介事項対応
  • 信頼性調査対応

保険適用申請

  • 保険適用希望書類の作成
  • 当局との折衝

市販後調査

  • 使用成績調査に関する資料の作成
  • 再審査申請書類の作成

※新医療機器のみ

医療開発支援をCROに
依頼することのメリット

医療機器開発支援をCROに依頼することは、開発側企業にとって、さまざまなメリットがあります。

  • 医療機器開発のスピードアップ
  • エビデンス作成補助
  • 開発コストの削減
  • 市場投入までの時間短縮
  • マンパワーの充実
  • 専門性の補完
  • コンサルタント
  • 中立性の確保

医療機器業界における
デバイス・ラグの改善も
期待される

「臨床試験のプロフェッショナル」であるCROに依頼することで、コストの削減はもちろん、時間も大幅に短縮され、さらに、その医療機器の安全性や信頼性が確保しやすくなります。

2000年代前半から、医療機器業界における「デバイス・ラグ」が社会問題化していました。デバイス・ラグとは、海外で一般的に使用されている医療機器が、日本では承認されていないため、使えないという状態です。これによって、患者さんの治療の選択肢が狭められてしまう問題が生じてしまいます。

日本は、欧米に比べて医療機器が承認されるまでに時間がかかることから、デバイス・ラグが発生するといわれています。以前と比べて改善されてはいるものの、まだまだ解消には至っていません。

医療機器開発支援をCROに依頼することによって、医療機器が市場に投入されるまでの時間を短縮し、こうした問題の解決につながることも期待されています。

このサイトでは、医療機器の開発を支援するCROを掲載。TOPページでは開発したい医療機器や製品別におすすめの医療機器のCROを紹介しています。

医療機器の承認や申請を支援してほしいと考えている医療機器メーカーやヘルスケア系IT企業の方は必見です!

THREE SELECTIONS
⽤途で選ぶ医療機器CRO3選
医療機器向けのCROとしてサービスを提供している会社の中から、「医療機器(デジタル領域)」「医療機器(器具‧用品)」「細胞治療製品」の3つの用途に分けて、おすすめの会社を紹介します。
医療機器(デジタル領域)
開発なら
マイクロン
マイクロン
引用元:マイクロン公式HP
(https://micron-kobe.com/)
対象
  • スマホ、PCを介した医療系ソフトウェア
  • 診断、治療目的のヘルスケアアプリ
  • AIを使った疾患の予測、診断プログラム など
CROの特徴
  • 40件以上のプログラム医療機器(SaMD)の開発実績、アイデアを形にするべく支援
  • CTやMRI、ヘルスケアアプリまで、様々な診断・治療プログラムを開発
医療機器(器具‧⽤品)
開発なら
シミック
シミック
引用元:シミック公式HP
(https://www.cmicgroup.com/)
対象
  • 血管吸引カテーテル、ステントグラフト等の機械器具
  • 造影剤用輸液セット、インスリン注入器等の医療用品
  • インプラント、歯科用ユニット等の歯科材料 など
CROの特徴
  • 30種類以上の医療機器の受託開発実績、多種多様な製品開発が可能
  • 医薬品と医療機器、化粧品と医療機器等、分野を超えた同時開発が可能
細胞治療製品
開発なら
IQVIAサービシーズ
ジャパン
IQVIAサービシーズジャパン
引用元:IQVIAサービシーズジャパン公式HP
(https://www.iqvia.com/ja-jp/locations/japan)
対象
  • 皮膚再生製品
  • 神経系再生製品
  • 循環器再生製品 など
CROの特徴
  • 再生医療分野において166以上の試験、6,600例以上の実績
  • 国内外の再生医療等製品の開発・薬事を熟知しているグローバル企業

【このサイトに掲載する会社の選定条件】
2023年2月7日時点、「医療機器 CRO」とGoogle検索して表示された企業、および一般社団法人日本CRO協会の会員企業の中から医療機器向けのCROとしてサービスを提供している22社を掲載しています。
【3選に掲載する会社の選定条件】
22社の公式HPを調査し、以下の条件で3社を選出しました。実績・種類はすべて2023年4月時点のものです。
マイクロン…SaMDの実績(40件)が最も多い。
シミック…第一種製造販売業許可(許可番号:13B1X10146)を取得しており、受託開発した医療機器の種類が最も多い。
IQVIAサービシーズジャパン…再生医療分野において166以上の試験、6,600例以上の実績があり最も多い。