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CROとは

目次

CROとはそもそも何なのか。CROの業務内容や医薬品・医療機器開発との関わりについて解説しています。

CROとは医薬品や医療機器の開発を支援する機関

CROとは、医薬品開発業務受託機関(Contract Research Organization)の略称で、製薬会社をはじめとする企業や医療機関、行政機関からの依頼を受け、医薬品や医療機器、食品(特定保健用健康食品)、化粧品などの臨床開発や臨床試験(治験)に関わる業務を受託する機関のこと。いわば、臨床試験のプロフェッショナルです。

医薬品や医療機器の開発には、膨大な労力と時間がかかります。CROは、その業務の代行やサポートを行うという役割を担っています。欧米では1970年代から現れ、日本では1990年代からスタートした業態です。

CROの業務

詳細は各CROによって異なりますが、CROのおもな業務は以下の通りです。

  • 医薬品・医療機器開発の戦略立案支援
  • 治験(第Ⅰ相~Ⅲ相)、臨床試験に関わる支援業務
  • 試験計画立案
  • 医薬品機構相談の支援
  • 臨床試験実施医療機関の選定と調査
  • 臨床試験実施計画書作成
  • 症例報告書(CRF)作成
  • 臨床試験の依頼/治験審査委員会(IRB)申請業務
  • 契約手続き
  • モニタリング業務
  • 原資料の直接閲覧(SDV)
  • 医療機関へのGCP監査
  • データマネジメント
  • 統計解析(立案、解析の実施、解析報告書の作成)
  • 総括報告書の作成
  • 承認申請書、資料概要、添付資料、CTD(Common Technical Document)の作成および申請に係る支援業務
  • 市販後調査の実施に関わる支援業務
  • 治験国内管理人

その他、CROによっては以下の業務も支援しています。

  • 非臨床試験の実施
  • 医師/医療機関情報の提供
  • モニターの派遣
  • 被験者募集に関する業務(広告作成、コールセンター業務)
  • 医療機関関係者/CRCに対するGCP、臨床試験教育
  • MRの業務委託や派遣

CROの業務形態は受託型CROと派遣型CROがある

受託業務については、CROが主体となって医療機器の開発業務を推進する受託型CROと、CRA(臨床開発モニター)を派遣して医療機器メーカーが主体となって開発業務を推進する派遣型CROがあります。

日本の多くは受託型CROですが、中には受託と派遣の両方で対応するCROも存在します。

CROがプロジェクトを受託し、CRA、DM、PVなどの専門職が実際の業務を遂行します。

  • CRA…臨床開発モニター。新薬開発にあたり、治験が適切に行われているかをモニタリング(監視)、症例データの収集や進捗状況などの管理を行う。
  • DM…データマネジメント。治験や臨床試験で収集された症例報告書などのデータ化、内容のチェック・修正など、症例データを管理する。
  • PV…ファーマコヴィジランス(安全性情報管理)。医薬品の副作用を検出・評価して適切な使用を促し、副作用を最小限にして患者の安全性を守る。

このサイトでは、医療機器の開発を支援するCROを掲載。TOPページでは開発したい医療機器や製品別におすすめの医療機器のCROを紹介しています。

医療機器の承認や申請を支援してほしいと考えている医療機器メーカーやヘルスケア系IT企業の方は必見です!

THREE SELECTIONS
⽤途で選ぶ医療機器CRO3選
医療機器向けのCROとしてサービスを提供している会社の中から、「医療機器(デジタル領域)」「医療機器(器具‧用品)」「細胞治療製品」の3つの用途に分けて、おすすめの会社を紹介します。
医療機器(デジタル領域)
開発なら
マイクロン
マイクロン
引用元:マイクロン公式HP
(https://micron-kobe.com/)
対象
  • スマホ、PCを介した医療系ソフトウェア
  • 診断、治療目的のヘルスケアアプリ
  • AIを使った疾患の予測、診断プログラム など
CROの特徴
  • 40件以上のプログラム医療機器(SaMD)の開発実績、アイデアを形にするべく支援
  • CTやMRI、ヘルスケアアプリまで、様々な診断・治療プログラムを開発
医療機器(器具‧⽤品)
開発なら
シミック
シミック
引用元:シミック公式HP
(https://www.cmicgroup.com/)
対象
  • 血管吸引カテーテル、ステントグラフト等の機械器具
  • 造影剤用輸液セット、インスリン注入器等の医療用品
  • インプラント、歯科用ユニット等の歯科材料 など
CROの特徴
  • 30種類以上の医療機器の受託開発実績、多種多様な製品開発が可能
  • 医薬品と医療機器、化粧品と医療機器等、分野を超えた同時開発が可能
細胞治療製品
開発なら
IQVIAサービシーズ
ジャパン
IQVIAサービシーズジャパン
引用元:IQVIAサービシーズジャパン公式HP
(https://www.iqvia.com/ja-jp/locations/japan)
対象
  • 皮膚再生製品
  • 神経系再生製品
  • 循環器再生製品 など
CROの特徴
  • 再生医療分野において166以上の試験、6,600例以上の実績
  • 国内外の再生医療等製品の開発・薬事を熟知しているグローバル企業

【このサイトに掲載する会社の選定条件】
2023年2月7日時点、「医療機器 CRO」とGoogle検索して表示された企業、および一般社団法人日本CRO協会の会員企業の中から医療機器向けのCROとしてサービスを提供している22社を掲載しています。
【3選に掲載する会社の選定条件】
22社の公式HPを調査し、以下の条件で3社を選出しました。実績・種類はすべて2023年4月時点のものです。
マイクロン…SaMDの実績(40件)が最も多い。
シミック…第一種製造販売業許可(許可番号:13B1X10146)を取得しており、受託開発した医療機器の種類が最も多い。
IQVIAサービシーズジャパン…再生医療分野において166以上の試験、6,600例以上の実績があり最も多い。