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医療機器に該当するヘルスケアアプリとは

目次

医療機器とは

「医療機器」とは、人や動物における疾病の診断や予防などに使用されるもの、または人や動物の身体の構造や機能に対して影響を及ぼす、ということを目的とした機器です。例えばヘルスケアアプリでもその機能が人体に直接影響を与える場合には医療機器に該当します。

この医療機器については、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)にて定められています。

薬機法とは

「薬機法」とは、医薬品などの販売・製造に関わるルールを定めている法律です。この法律は、保険衛生の向上を図る点を目的としています。医薬品や医薬部外品、化粧品などを扱う場合には、その事業者は薬機法に従う必要があります。

また、健康食品やサプリメント、健康器具や美容器具などを取り扱っている事業者も、こちらの法律に抵触しないように留意する必要があります。

ヘルスケアアプリが医療機器に当たるかの判断方法

プログラム医療機器により得られた結果から疾病の治療、診断等への寄与度

該当のプログラム医療機器を使用して得られた結果が、どの程度疾病の治療や診断に寄与するかがひとつ目の判断基準となります。例えば、体重や睡眠時間などを記録してグラフ化するなど、日常的な健康管理などにとどまるプログラム医療機器の場合は、健康管理用のプログラムとなり医療機器には該当しないと考えられます。

ただし、プログラム医療機器によって得られたデータを元に、独自の判断基準にて導き出した疾病の診断などが表示される場合には、医療機器に該当するという判断が行われるといえるでしょう。これは、「医療機器で得られたデータを加工・処理して診断または治療に用いるための指標などを作成するプログラム」であるといえるためです。

プログラム医療機器の機能の障害等が生じた場合において人の生命及び健康に影響を与えるリスクの程度

プログラム医療機器を使用する中で、もし機能の障害などが起きた場合にどの程度影響があるかも判断基準のひとつとなります。そのプログラム医療機器の障害によって人の生命や健康に影響を与えるリスクが大きければ、医療機器として分類されると考えられます。

まとめ

こちらの記事では、「医療機器とは?」という部分に焦点を当てて解説を行ってきました。どのようなものが医療機器に該当するのかは、あらかじめ知っておく必要があるといえるでしょう。

もし医療機器に該当するヘルスケアアプリを開発されている場合には、医療機器CRO(開発業務受託機関)を探してみることがおすすめです。当サイトでも様々なCROを紹介していますので、自社に合ったところを選択すれば、早期の製品化につなげられる可能性も考えられます。ぜひ参考にしてみてください。

THREE SELECTIONS
⽤途で選ぶ医療機器CRO3選
医療機器向けのCROとしてサービスを提供している会社の中から、「医療機器(デジタル領域)」「医療機器(器具‧用品)」「細胞治療製品」の3つの用途に分けて、おすすめの会社を紹介します。
医療機器(デジタル領域)
開発なら
マイクロン
マイクロン
引用元:マイクロン公式HP
(https://micron-kobe.com/)
対象
  • スマホ、PCを介した医療系ソフトウェア
  • 診断、治療目的のヘルスケアアプリ
  • AIを使った疾患の予測、診断プログラム など
CROの特徴
  • 40件以上のプログラム医療機器(SaMD)の開発実績、アイデアを形にするべく支援
  • CTやMRI、ヘルスケアアプリまで、様々な診断・治療プログラムを開発
医療機器(器具‧⽤品)
開発なら
シミック
シミック
引用元:シミック公式HP
(https://www.cmicgroup.com/)
対象
  • 血管吸引カテーテル、ステントグラフト等の機械器具
  • 造影剤用輸液セット、インスリン注入器等の医療用品
  • インプラント、歯科用ユニット等の歯科材料 など
CROの特徴
  • 30種類以上の医療機器の受託開発実績、多種多様な製品開発が可能
  • 医薬品と医療機器、化粧品と医療機器等、分野を超えた同時開発が可能
細胞治療製品
開発なら
IQVIAサービシーズ
ジャパン
IQVIAサービシーズジャパン
引用元:IQVIAサービシーズジャパン公式HP
(https://www.iqvia.com/ja-jp/locations/japan)
対象
  • 皮膚再生製品
  • 神経系再生製品
  • 循環器再生製品 など
CROの特徴
  • 再生医療分野において166以上の試験、6,600例以上の実績
  • 国内外の再生医療等製品の開発・薬事を熟知しているグローバル企業

【このサイトに掲載する会社の選定条件】
2023年2月7日時点、「医療機器 CRO」とGoogle検索して表示された企業、および一般社団法人日本CRO協会の会員企業の中から医療機器向けのCROとしてサービスを提供している22社を掲載しています。
【3選に掲載する会社の選定条件】
22社の公式HPを調査し、以下の条件で3社を選出しました。実績・種類はすべて2023年4月時点のものです。
マイクロン…SaMDの実績(40件)が最も多い。
シミック…第一種製造販売業許可(許可番号:13B1X10146)を取得しており、受託開発した医療機器の種類が最も多い。
IQVIAサービシーズジャパン…再生医療分野において166以上の試験、6,600例以上の実績があり最も多い。