医療機器メーカー・ヘルスケア企業・ベンチャー・スタートアップ企業向け「医療機器CROガイド」 » 医療機器業界の基礎知識 » 認証機関から医療機器を認証してもらう方法

認証機関から医療機器を認証してもらう方法

目次

医療機器の中で不具合が生じた際に人体へのリスクが比較的低い「管理医療機器」については、厚生労働大臣による承認ではなく、厚生労働大臣の登録を受けた民間の第三者認証機関が基準への適合性を認証することが可能です。

登録認証機関や医療機器が認証されるフローなどについて説明します。

認証機関による
医療機器認証制度

厚生労働大臣が基準を定めて指定する高度管理医療機器、管理医療機器又は体外診断用医薬品を製造販売する場合には、品目ごとに厚生労働大臣の登録を受けた登録認証機関の認証(第三者認証)を受ける必要があります。

登録認証機関は、認証を与え、届出を受け、認証を取り消した際に、厚生労働大臣へ報告する義務があります。

厚生労働大臣の登録を
受けた登録認証機関

登録認証機関とは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第23条の6第1項」の規定により登録された認証機関です。2023年2月時点の登録認証機関は以下の11機関です。

名称 所在地 電話番号
テュフズードジャパン株式会社 東京都新宿区西新宿4-33-4 03-3372-4849
テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社 神奈川県横浜市港北区新横浜3-19-5 045-914-3888
ドイツ品質システム認証株式会社 東京都港区西新橋2-9-1 PMO西新橋7F 03-5521-1183
BSIグループジャパン株式会社 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1 OCEAN GATE MINATO MIRAI3F 045-414-3061
SGSジャパン株式会社 神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134 横浜ビジネスパークノーススクエアⅠ 045-330-5021
株式会社コスモス・コーポレイション 三重県松阪市桂瀬町718-1 0598-30-5011
一般財団法人日本品質保証機構 東京都千代田区神田須田町1-25 042-679-0127
ナノテックシュピンドラー株式会社 千葉県柏市柏インター南4-6 04-7135-8810
一般財団法人電気安全環境研究所 東京都渋谷区代々木五丁目14-12 03-3466-6660
公益財団法人医療機器センター 東京都文京区本郷1-28-34 03-3813-8703
株式会社アイシス 静岡県富士市中央町3-2-1 シゲノブビルⅠ3F 0545-67-2435

※登録認証機関により認証できる認証業務の範囲が異なり、どの医療機器の認証も行える機関もあれば、限られた医療機器の認証のみを行う機関もあります。

認証機関による
医療機器認証フロー

申請書の提出

認証機関に医療機器の承認、申請を受けるための申請書を作成し、提出。申請書では、製品が必要とされる理由や開発の経緯、品質管理方法など、製品の安全性や有効性を具体的に提示する必要があります。

承認前調査

「申請資料の信頼性の基準」に従って資料が作成されているかを精査し、調査。製品の信頼性をうまく伝えることができるかどうかが重要です。また、並行して製品の審査も実施されます。

認証書・基準適合証の発行

製造の供給能力や品質管理、安全性などを見極めたうえで、認証機関から認証書、基準適合証が発行されます。

認証機関による医療機器認証
をスムーズに行いたいなら

書類に不備があると再審査の対象となるため、すべての工程を適正に実施し、書類の不備をなくすことが、時間短縮やコストの軽減につながります。そのため、信頼できる医療機器の受託開発機関「CRO」に依頼することをおすすめします。

このサイトでは、医療機器の開発を支援するCROを掲載。TOPページでは開発したい医療機器や製品別におすすめの医療機器のCROを紹介しています。

医療機器の承認や申請を支援してほしいと考えている医療機器メーカーやヘルスケア系IT企業の方は必見です!

THREE SELECTIONS
⽤途で選ぶ医療機器CRO3選
医療機器向けのCROとしてサービスを提供している会社の中から、「医療機器(デジタル領域)」「医療機器(器具‧用品)」「細胞治療製品」の3つの用途に分けて、おすすめの会社を紹介します。
医療機器(デジタル領域)
開発なら
マイクロン
マイクロン
引用元:マイクロン公式HP
(https://micron-kobe.com/)
対象
  • スマホ、PCを介した医療系ソフトウェア
  • 診断、治療目的のヘルスケアアプリ
  • AIを使った疾患の予測、診断プログラム など
CROの特徴
  • 40件以上のプログラム医療機器(SaMD)の開発実績、アイデアを形にするべく支援
  • CTやMRI、ヘルスケアアプリまで、様々な診断・治療プログラムを開発
医療機器(器具‧⽤品)
開発なら
シミック
シミック
引用元:シミック公式HP
(https://www.cmicgroup.com/)
対象
  • 血管吸引カテーテル、ステントグラフト等の機械器具
  • 造影剤用輸液セット、インスリン注入器等の医療用品
  • インプラント、歯科用ユニット等の歯科材料 など
CROの特徴
  • 30種類以上の医療機器の受託開発実績、多種多様な製品開発が可能
  • 医薬品と医療機器、化粧品と医療機器等、分野を超えた同時開発が可能
細胞治療製品
開発なら
IQVIAサービシーズ
ジャパン
IQVIAサービシーズジャパン
引用元:IQVIAサービシーズジャパン公式HP
(https://www.iqvia.com/ja-jp/locations/japan)
対象
  • 皮膚再生製品
  • 神経系再生製品
  • 循環器再生製品 など
CROの特徴
  • 再生医療分野において166以上の試験、6,600例以上の実績
  • 国内外の再生医療等製品の開発・薬事を熟知しているグローバル企業

【このサイトに掲載する会社の選定条件】
2023年2月7日時点、「医療機器 CRO」とGoogle検索して表示された企業、および一般社団法人日本CRO協会の会員企業の中から医療機器向けのCROとしてサービスを提供している22社を掲載しています。
【3選に掲載する会社の選定条件】
22社の公式HPを調査し、以下の条件で3社を選出しました。実績・種類はすべて2023年4月時点のものです。
マイクロン…SaMDの実績(40件)が最も多い。
シミック…第一種製造販売業許可(許可番号:13B1X10146)を取得しており、受託開発した医療機器の種類が最も多い。
IQVIAサービシーズジャパン…再生医療分野において166以上の試験、6,600例以上の実績があり最も多い。